企画力研修－企画を成功させるためのノウハウを学ぶ－

昨今、多くの企業で「新しい企画を打ち出せない」「提案はあっても実行に移らず、成果につながらない」といった声が聞かれます。変化が激しく膨大な情報があふれる今求められるのは、考えるだけではなく実行まで導く企画力です。しかし、どんなアイデアをどのような手順で企画に落としこみ、どのように実行につなげるのかを、体系的に学ぶ機会は実は多くありません。その結果、組織としての企画力が十分に育たないというケースも少なくないのです。本研修では、企画の立案から、現状調査、企画書の作成、実行といった、企画成功に欠かせない一連のステップを丁寧に学びます。さらに、実践的な演習を通して、現場で活かせるノウハウと実行力を身につけていただき、企画力向上を目指します。

研修概要

企画力を向上させるための研修です。新しい企画をし、成功させるためには、企画を立案することから始まり、現状を調査し、具体的な企画に落とし込み、実行することが重要です。この研修では実際に企画書を作成していくことで、新たな企画を成功させるためのフェーズごとのポイントについて学んでいただきます。［目安：6～7時間］

カリキュラム

Ⅰ．企画することの重要性

研修の冒頭では、まず「企画すること」の重要性について理解を深めます。そもそも、企画を行うと、どのような価値が生まれるのでしょうか。企画には、新たな事業やサービスを創造し、お客様満足の向上につながるという分かりやすい効果があります。それだけでなく、「新しい取り組みに挑戦したい」という従業員の意欲を引き出し、組織全体のモチベーションを高める役割も果たします。こうした企画の持つ効果を整理し、企画を実現へと導くための基本となる4つのSTEPについて確認していただきます。

Ⅱ．企画を立案する

STEP1の「企画を立案する」では、基本となるアイデア創出について学びます。企画作りの出発点は良質なアイデアです。世の中で起きている課題や、既存サービスの不足点、自分自身が「こうだったらいいのに」と感じるポイントなど、アイデアを出すために必要な視点について学び、その視点に立って実際にアイデア出しをしていただきます。さらにアイデアを単なる思いつきで終わらせずに企画として成立させるためには「仮説」を立てることが不可欠です。そのため、このステップでは「アイデア出しの視点」と、アイデアを企画として成立させるための「仮説」について学び、企画を立案していただきます。

Ⅲ．現状を調査する

STEP2の「現状を調査する」では、立案した企画をより確かなものにするために、仮説を裏付けるデータの集め方について学びます。まず、調査する目的を明確にし、その目的を達成するためにはどんなことを知りたいのか、調査対象、調査の種類、調査方法など調査設計の基本を整理します。また効率的に情報収集するために、既に公開されている二次データ活用の検討についても確認します。演習では、STEP1で立てた「仮説」を検証するため、どのようなデータをどのような手段で集めるべきかを、具体的に考えていただきます。

Ⅳ．企画書を作成する

STEP3では調査結果や仮説をもとに「企画書」を作成します。企画書に盛り込む内容として、目標の設定、メリット・デメリットの洗い出し、体制、必要なリソース、費用、スケジュールなどがあります。それぞれの項目で押さえておくべきポイントを丁寧に確認します。また、企画実施前に把握しておくべきリスクの洗い出しと、未然防止策や発生時対策を検討することも重要です。これらの知識をふまえ、演習を通して実際に企画書を作成していただきます。

Ⅴ．実行する

STEP4の「実行する」では企画成功の大半を左右する実行フェーズについて学びます。どんなに良い企画でも、実行しなければ成功することはありません。企画が形になるかどうかは、実行力が９０％と言われるほどです。実行するためのポイントは、他者を巻き込み協力者を増やすこと、そして、とにかく行動し続けることです。企画は思い通りに進まないこともありますが、試行錯誤しながら改善を重ねることで、成功へと近づきます。それらをふまえて具体的にすべきことをグループで話し合っていただきます。

Ⅵ．企画書の発表

この研修の総仕上げとして、企画書の発表を行います。他者の企画を学び、自分では気づかなかった視点や工夫を取り込むことで、企画力はさらに磨かれていきます。発表とフィードバックを通じてさらなる企画力の向上につなげていただきます。