リモートワークでのインフォーマルコミュニケーション研修プログラム[全4回]

コロナ禍になってから、リモートワークが増えています。リモートワークの善し悪しについては様々な意見がありますが、「コミュニケーションが希薄になった」と感じている方は多いのではないでしょうか。オンラインMTGやチャット等により、業務上のコミュニケーションについては問題なく取れていると感じる人も多いかと思います。しかし一方で、業務以外のコミュニケーションについては、職場で会うのと比較して、確実に少なくなっているかと思います。

それもそのはずです。会社に出社すれば、お昼休憩の時間に何気ない会話をしたり、出社時にエレベーターで一緒になった人と雑談をしたり、帰りに一緒に飲みに行ってくだらない話をしたり、そうした様々なコミュニケーションが生まれます。しかし在宅勤務になってしまうと、こうした一切の会話がなくなってしまうのです。

 

これはときとして大きな問題を引き起こします。仕事上の悩みを抱えていても誰にも話せなかったり、精神的に病んでいる社員がいたとしても、誰もそれに気づかなかったり、組織内での様々な弊害が生じる恐れがあるのです。

そこで、リモートワーク中心の職場であっても、意図的に業務以外のコミュニケーションの場を作り出す必要があります。このプログラムでは、そんな業務外のコミュニケーション、いわゆるインフォーマルコミュニケーションをいかにして活性化するかを考え、学んでいただきます。

 

研修概要

 

職場における業務以外の会話(インフォーマルコミュニケーション)の重要性を認識し、その活性化方法を学んでいただきます。その上で自社のインフォーマルコミュニケーションの活性化施策を考えることで、従業員満足度向上や、社員の離職防止に繋げていただきます。[目安:3時間×4回]

 

プログラム

 

第1回:インフォーマルコミュニケーションの基本

インフォーマルコミュニケーションとは何かを理解し、リモートワークにおいてこうしたコミュニケーションが不足するとどのような問題が起きるのかを認識していただきます。それによって、インフォーマルコミュニケーションの重要性を実感してただきます。

 

第2回:インフォーマルコミュニケーションの活性化方法①

リモートワークにおける、インフォーマルコミュニケーション活性化の方法を学んでいただきます。オンラインミーティングの場でどのような工夫をするかといった、日常業務の中でできる内容から、雑談のみの場であるインフォーマルミーティングをどのように設定するかといった、多くの組織でこれまで取り入れられていない内容についても知っていただきます。

 

第3回:インフォーマルコミュニケーションの活性化方法②

前回に引き続き、活性化方法を学んでいただきます。ここでは、チャットやメールでのコミュニケーションの取り方や、常時オンライン接続をする時間の設定、オンライン飲み会の開催等、様々な手法を知っていただきます。またインフォーマルコミュニケーションを補う業務上のコミュニケーションにおける工夫についても学んでいただきます。

 

第4回:自社のインフォーマルコミュニケーション活性化施策の策定

最終回では、これまで学んだ内容をふまえて、どのように自社に活用するかを考えていただきます。当然、学んだ内容をすべて実行できるわけではありません。そこで自社の現状をふまえて、どういった内容であれば取り入れられるか、具体的な施策を策定していただきます。最後に全体の前でお互いに発表をすることで、他の参加者のアイディアについても勉強していただきます。

 

第1回:インフォーマルコミュニケーションの基本(3時間)

Ⅰ.インフォーマルコミュニケーションとは

ー仕事以外のやり取りの時間について、通常勤務とリモートワークではどの程度異なるかー[ディスカッション]

 

Ⅱ.リモートワークで不足するインフォーマルコミュニケーション

1.勤務時間中における雑談

2.通勤時間の雑談 ・帰り道での会話 ・エレベーターでの会話

3.休憩時間中の雑談 ・食堂で ・喫煙スペースで ・お手洗いで

4.勤務時間以外での会話 ・勤務後の飲み会 ・食事 ・社員旅行

ー社内で仲良くなった人とどんな場で距離が近づいたかー[個人ワーク/グループ共有]

 

Ⅲ.インフォーマルコミュニケーションがもたらすメリット

1.仕事上のコミュニケーションの円滑化

2.社員のモチベーション向上

3.社員のメンタル不全の防止→離職防止

4.社員の対人能力の向上

5.社員の知識・スキル向上 ・周辺知識・裏情報の取得

 

Ⅳ.リモートワークでのインフォーマルコミュニケーション活性化の方法

・ミーティングの冒頭の会話 ・インフォーマルミーティング(雑談のみ)の場

・チャット、メールでの工夫 ・常時オンライン接続の時間 ・オンライン飲み会

ー活性化のために工夫できることー[ディスカッション]

第2回:インフォーマルコミュニケーションの活性化方法①(3時間)

Ⅰ.インフォーマルコミュニケーションに対する意識

ー「インフォーマルコミュニケーションも仕事」という意識が必要

 

Ⅱ.オンラインミーティングの冒頭の会話

ーミーティングの冒頭でどのような質問をするかー[個人ワーク/グループ共有]

・相手の体調を気遣う内容 ・相手の趣味 ・相手の関心事 ・時事ネタ

ー上司役、部下役に分かれて冒頭の会話を実践するー[ロールプレイング]

 

Ⅲ.インフォーマルミーティング(雑談のみ)の場

ー通常のミーティングとは異なる、インフォーマルコミュニケーションの活性化を目的とした場を設ける

[頻度]週1回程度

[時間]15~20分程度

[ルール]

・仕事に関する話題はNG 

・全員が会話を盛り上げることを目的に過ごす

・一人ずつ順番に話題を提供する 

・相手の意見に全力で共感する、否定しない

ーインフォーマルミーティングを体感してみるー[ロールプレイング]

第3回:インフォーマルコミュニケーションの活性化方法②(3時間)

Ⅰ.チャット、メールでのコミュニケーション

ー相手からのチャットやメールで、冷たい印象を抱いた内容はー[個人ワーク/グループ共有]

1.仕事に関係のない内容を入れる

2.「。」で終わらせないようにする

3.「!」「笑」、絵文字、スタンプを入れる

4.チャットやメール上でも相手を褒める

ー業務内容以外でどのような文章を送るかを考えるー[個人ワーク]

ー実際にチャットでやり取りをしてみるー[ロールプレイング]

 

Ⅱ.常時オンライン接続の時間を作る

1.お互いが見える状況を作る

・監視されていると思われないように ・隣の席にいる感覚にする

2.話しかけやすい雰囲気を作る

3.ときどき仕事に関係のない声がけを行う

 

Ⅲ.オンライン飲み会を企画する

[頻度]月1回程度

[時間]2時間程度

[ルール]

・1グループ4~5名に分ける ・途中でグループ替えを行う

・各自でお酒や食事を用意 ・あくまで自由参加 ・終了時間は厳守(延長しない)

 

Ⅳ.インフォーマルコミュニケーションを補う通常のコミュニケーション

1.個別の面談の頻度を増やす

2.通常勤務以上に「ほめる」ことを意識

3.通常勤務以上に「相手を気遣っている」ことを意識

ー日常業務で工夫できる施策を共有するー[ディスカッション]

第4回:自社のインフォーマルコミュニケーション活性化施策の策定(3時間)

Ⅰ.これまでのおさらい

 

Ⅱ.自社のインフォーマルコミュニケーション活性化

ー自社でインフォーマルコミュニケーションを活性化させるための仕組みを考えるー[個人ワーク]

 

Ⅲ.全体発表

ー各自、考えた内容を発表するー[全体発表]

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実施形態

 

対面型、オンラインのいずれでの開催も可能です。


オンライン研修の場合には、Zoomを使用し、ブレイクアウトセッション機能を使って、ディスカッションやグループワークを行います。詳細はオンライン研修の方法をご覧ください。

 

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