仕事を進める中でお客様に対して、あるいは上司や先輩に対して説明を求められる場面があります。そんなとき、もっと上手く説明ができたら良かったのにと感じたことがある人は多いのではないでしょうか。わかりやすい説明ができることは、相手との意思疎通を円滑にするだけでなく、仕事ができる人という信頼性の向上にも繋がります。本研修では、説明力向上のためのコツやテクニックを学ぶことで、相手に伝わるわかりやすい説明ができるようになっていただくことを目的としています。
※他のコミュニケーション系研修と併せて受講すると、さらに効果が高まります。
わかりやすく説明するためのスキルを身につける研修です。どうすれば相手にとってわかりやすい、相手に伝わる説明ができるか、多くのテクニックを学んでいただきます。なお研修の後半では演習を行うことで、その場で説明力を向上していただきます。[目安:6~7時間]
Ⅰ.わかりやすく説明することの重要性
仕事において、単に説明することとわかりやすく説明することとでは、その結果が大きく異なってきます。わかりやすい説明ができることでもたらされるメリットを理解し、まずはその重要性について学んでいただきます。
Ⅱ.伝える内容を整理する
わかりやすい説明をするためには、いきなり話し出すのではなく、事前に相手に伝えたい内容を整理することが大切です。そのうえで、全体から詳細、結論から理由という順番で説明することによって何を伝えたいかがわかりやすくなることを理解していただきます。
Ⅲ.説明する準備をする
お客様との商談や社内でのプレゼンなど、重要な説明を行う場合には事前準備が肝心です。説明する内容は声に出してリハーサルを行い、録画や録音をして客観的にチェックすることで改善点を見つけることができます。また、説明当日の状況をイメージすることで落ち着いて説明できるようになることも学んでいただきます。
Ⅳ.相手に伝える~表現する
伝える内容を整理し、準備が整ったなら、相手に伝える表現手法にも意識を向けましょう。話し方や言葉選び、ジェスチャーでそれぞれ重要となるポイントを押さえ、よりわかりやすい説明ができるようになることをワークを通して体感していただきます。
Ⅴ.図に描いて説明する
言葉だけでは伝えきれないような難しい内容の場合は、図を描いて説明することが効果的です。説明したい内容に適した図を描くことができるよう、ビジネスシーンで使われる頻度の高い図のパターンを習得していただきます。
Ⅵ.相手が少人数の場合のテクニック
ここまで学んだ内容に加え、相手が少人数の場合に使えるテクニックを駆使すれば、さらにわかりやすい説明ができるようになります。相手の目を見て話すこと、資料を用いることで説得力のある説明をすることが可能です。また相手の反応を見つつ、質問を交えて説明することも意識付けていただきます。
Ⅶ.相手が大人数の場合のテクニック
相手が大人数の場合には、少人数の場合とはまた違ったテクニックが必要となります。目線は満遍なく、説明相手全員に行き届くよう心掛け、最後部の人にも聞こえる声の大きさで話しましょう。また、相手の集中力を高めるため、質問したりあえて視線をそらさせるなどのコツを学んでいただきます。
Ⅷ.自分の説明映像の確認
説明力の向上に向けて、改めて自身の現在の状況をワークを通して把握します。スマホを使って自分が説明している姿を録画し、うまくできている点とできていない点を客観的に分析していただきます。
Ⅸ.説明力向上演習
研修の集大成として、わかりやすい説明を行うために必要な要素やテクニックを、グループワークを通して体得します。説明力を向上させるには、学んだ内容を繰り返し実践することが重要です。フィードバックで自身の強みと弱みを把握し、現場での改善に繋げていただきます。
Ⅰ.わかりやすく説明することの重要性
1.理想的な説明
-これまでに聞いた説明で良かった内容、悪かった内容を思い出す-[ディスカッション]
2.わかりやすく説明できることのメリット
・話が伝わりやすくなる ・聞き手のストレスが減る ・仕事が効率的になる
Ⅱ.伝える内容を整理する
1.伝えるポイントをまとめる
2.全体→詳細の順番
3.結論→理由の順番
-わかりづらい文章を読んで内容を整理する-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅲ.説明する準備をする
1.説明の練習をする
2.録画・録音してチェックする
3.当日の状況をイメージする
Ⅳ.相手に伝える~表現する
1.話し方
・相手に聞こえる声で ・はっきりとした口調で
・簡潔に ・ゆっくり(早口にならない)
・抑揚をつける ・気持ちをこめる
2.言葉選び
・相手の理解度に合わせた言葉 ・学生にもわかる言葉
3.ジェスチャー
・両手を使う ・意味を持たせる
-自分の仕事の内容を説明する-[ペアワーク]
Ⅴ.図に描いて説明する
1.難しい内容は図にする
2.仕事で使う図のパターン
・原因-結果 ・結論-詳細 ・目的-目標-手段
・問題-原因-解決策 ・メリット-デメリット
Ⅵ.相手が少人数の場合のテクニック
1.目を見て話す
・一人一人に目を向ける
2.資料をうまく活用する
・手元を見過ぎない ・ただ読み上げない
・相手が読むスピードに合わせる
・相手がじっくり読んでいるときは待つ
3.相手の反応を見ながら進める
4.質問を交える
Ⅶ.相手が大人数のときのテクニック
1.目線は満遍なく
・視線は「Z」に ・5秒ずつ見る
2.聞こえるように話す
・一番遠くの人に聞こえる音量
3.質問を交える
4.あえて聞き手の視線をそらさせる
5.プロジェクターを使う場合
・ポインターや手で指す ・画面を見過ぎない
Ⅷ.自分の説明映像の確認
-スマホを使い自分の説明を録画する-[録画]
-良い点・改善すべき点を書き出す-[個人ワーク]
Ⅸ.説明力向上演習
-他の受講者に対して説明を行う-[グループワーク]
[流れ]
・伝える内容をまとめる
・事前準備を行う
・説明を行う
・要点をしぼったグループ学習で楽しく学ぶことができました。相手により伝わる話し方を学び、自分の言動を振り返ることができ、今後に活かしていきたいと思います。他の方から学んだ良い手法も取り入れ、場数を踏んで自分のものにしていきたいです。
・要点を押さえてから実際に演習をする流れだったので、要点を意識しながら取り組むことができて良かったです。
・説明をするにあたり、まず目的をしっかり定め、ブレないことが重要だと実践を通して理解することができました。その内容を相手に端的に分かりやすく伝えるためのスキルを、研修を通して学ぶことができ、参加して良かったです。
・自分は経験が少ないからうまく説明できないのだと考えていたが、1人で練習する、実際に説明をする機会を自ら作るなど、自分次第でいくらでも経験値を増やせるということを感じました。
・自分はプレゼンテーションには慣れている方だと自負していたが、今回の研修でより細かいところに着目し、スキルアップできたと感じました。グループディスカッションを通していろんな意見や経験則を聞けたのも良かったです。
・人に説明をするときに分かりやすく伝えるシミュレーションはしていますが、動画に撮って見たのは初めてだったので、自分の話している様子を客観的に見ることができて良かったです。今後説明する場面で活かしていきたいと思います。
・何を伝えたいかをしっかりイメージすることで話のポイントをおさえる大切さを学びました。
・実際にやってみることで、自分の足りない部分が分かりました。また、他の人の話し方を見ることで、わかりやすく伝えるためにはどうすればよいかというこもよく分かりました。
・演習を中心に、自分の説明の改善ができてよかった。業務に直結して使えると思った。
・留意すべき点を学んだ後すぐに演習に取り組むことにより、今日学んだことを自分の中に定着させることができたと思います。
【法人向け研修】
ロジカルシンキング研修
ロジカルシンキングの基本を学び、論理的思考力を鍛えるための研修です。
図で考える癖をつけ、図解思考ができるようになるための研修です。
考える力の土台となる想像する力を鍛え、仕事に活かすための研修です。
信頼関係構築のためのコミュニケーションスキルを習得する研修です。
企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。