面談スキル向上研修ー部下の離職防止のための面談のコツを知るー

若手社員の早期離職に悩んでいる人事担当は多いかと思います。退職の理由は人それぞれですが、上司が日頃からもっとフォローしていれば、部下は退職という道を選ばなかった可能性もあるです。それではどのようなフォローが必要なのでしょうか。一つには、部下と1対1の面談を定期的に行うことです。そして上司は、ただ面談を行うのではなく、どのような流れで行うと良いか、どんなコミュニケーションを取るべきか等、効果的な面談の方法について知り、実践することが重要です。

 

研修概要

 

多くの組織にとって、社員の離職防止は重要課題となっています。特に部下を抱える管理職の中には、自身の部下が辞めてしまわないか、日々不安に思っている方も多くいます。この研修では、部下の離職を防止するために、どのように面談を設定し、どんなコミュニケーションを取るべきかを学んでいただきます。

 

カリキュラム

 

Ⅰ.離職防止のための面談の重要性

部下の離職を防止するというのは容易なことではありません。なぜならば部下の退職の理由は、「他にやりたいことがある」「思っていた仕事と違っていた」「精神的に辛い」等々、人によって様々だからです。それ故に何かしらの手を打てば絶対に防げるというものではありません。しかし日頃から面談を重ねていれば、部下が退職を決断する前にフォローできるかもしれません。この研修では、まずは冒頭で「なぜ日頃から面談を行う必要があるのか」を改めて認識していただきます。

 

Ⅱ.面談の基本
面談を行う際には、押さえるべき基本的なポイントがいくつかあります。「オンラインよりも対面型で行う」「頻度は月に1回程度が理想」「座る位置は相手の斜めにする」等、気をつけるべき点が多くあります。この項目では、そうした面談の基本について改めて理解していただきます。

 

Ⅲ.面談をする際の姿勢

面談をする際に、どのような姿勢で臨むかは非常に重要です。仕方なく面談をしているという態度では、相手に伝わってしまい逆効果になってしまいます。相手を受け入れるという姿勢をもち、しっかりと部下の話を聴き、優しく接することが必要です。ここではそんな取るべき姿勢について認識していただきます。

 

Ⅳ.面談の流れ

面談を行う際には、流れについても意識する必要があります。人によっては、面談が始まるや否やすぐに日頃のダメ出しをしてしまいますが、これでは部下としても面談の場が苦痛になってしまいます。そうなると上司に対して本音を話そうとは思わなくなるものです。ここではどのような流れで面談を行えば、部下が心を開いてくれるのかを知っていただきます。

 

Ⅴ.ケーススタディ[ロールプレイング]

研修の後半では、実際によくある事例でロールプレイングを行っていただきます。面談のスキルは、実際に練習しないとなかなか身につきません。そのためここでは上司役と部下役に分かれて、面談の練習を繰り返し行っていただきます。そして部下役から上司役に「どのように感じたか」をフィードバックすることで、面談での振る舞いについて、研修の中で改善することができます。

 

Ⅵ.日常生活で実践すること

研修の最後には、学んだことを現場でどのように実践するかを書き出していただきます。どのような面談を行うかで、部下が退職するかどうかが変わると言っても過言ではありません。現場で確実に実行されるよう、具体的な行動に落とし込んでいただきます。

 

面談スキル向上研修(6~7時間)

Ⅰ.離職防止のための面談の重要性

1.社員の離職による影響

-社員の離職が組織に与える影響は-[ディスカッション]

・人員が足りなくなる ・新たな採用が必要になる

・全体の士気が下がる ・他の社員の離職を誘発する

2.離職防止のための面談

 

Ⅱ.面談の基本

1.形式 ・1対1で行う ・オンラインよりも対面が望ましい

2.開催頻度 ・月に1回が理想 ・忙しくても必ず実施する

3.時間 ・30分~60分間程度 ・短すぎると本音を聞き出せない

・重大な話になった場合は延長・再設定を行う

4.場所 ・落ち着いて話せる場所 ・他の人に会話が聞こえない場所

・日常業務から離れられる場所も有効(カフェ等)

5.席次 ・相手の斜めに座る ・正面に座らない

-面談をどう設定するか-[個人ワーク/グループ共有]

 

Ⅲ.面談をする際の姿勢

1.相手を受け入れる姿勢を示す

2.相手の話をしっかりと聴く 3.優しく接する

4.自己開示を行う

-上司との面談で話しやすかった場面-[ディスカッション]

 

Ⅳ.面談の流れ

1.雑談から入る 

2.日頃の行動を褒める

3.困っていること、悩んでいることを聞く

4.悩みに対するアドバイスを行う

5.会社や上司に対する希望を聞く

6.部下への期待を伝える

-部下との面談で工夫していること-[ディスカッション]

 

Ⅴ.ケーススタディ[ロールプレイング]

上司役・部下役に分かれ、よくあるケースの対応を行う

-部下から「仕事を辞めたい」と言われたとき

-部下から「特に悩みはない」と言われたとき

 

Ⅵ.現場で実践すること

ー現場で実践することを考えるー[個人ワーク/発表]

受講者の声・感想

・日頃より若手スタッフと接する機会が多く、世代の違いを感じさせないように寄り添っているつもりでしたが、面談形式を取り入れ、ゆっくりと話ができる場を作っていきます。

 

・1on1ミーティングは今までは半年に一度だったが、頻度を増やす必要性を感じた。面倒に思わず、早期に離職の芽をつみとるよう接し方を考えていきたい。

 

・面談をする機会また日常的に情報を聴くことで、コミュニケーションをとりたいと思います。

 

・テキスト内容だけではなく、ワークなどで様々な悩みをグループで共有することができ、有意義な研修でした。

 

・スタッフとのコミュニケーションをもっと増やしたいと思います。スタッフ1人1人のことをもっと知ってあげることも大切なことと感じました。

 

・近年人材確保が難しくなってきたので、部署の仕事ぶりを一層気にして見ていきたいと思いました。

 

・1対1に限らず、日頃からのコミュニケーションも大切にして、部下(後輩)たちを盛り上げていきたいと思います。

 

・面談のやり方がとても分かりやすかったです。今後、実践で使っていきたいと思います。

 

・聴くことを第一にして部下とのコミュニケーションをはかる時間を増やします。

 

・ケーススタディを含めた研修はとても分かりやすく良かったです。

 

・理解しているつもりでも改めて研修を受講したことで再確認をするとともに、初めて理解した部分もあり充実した研修内容でした。

 

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実施形態

対面型研修、オンライン研修のいずれもご対応可能です。


オンライン研修の場合も、ディスカッションやロールプレイング等を行い、受講者同士が交流できるスタイルといたします。詳細はオンライン研修の方法にも記載しています。

 

お問合わせ

企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。

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