部下とのコミュニケーションについて悩んでいる経営者、管理職の方は多いかと思います。「年齢が違い過ぎてどのように声をかけたらわからない」といったちょっとした悩みから、「厳しく叱ったら辞めてしまった」といった深刻な内容まで、人によって様々な苦悩があるかと思います。この研修ではそんな上司の方向けに、どのように部下とコミュニケーションを取るべきかを学んでいただきます。
部下は上司に対してどのようなコミュニケーションを期待しているのかを理解した上で、場面ごとの部下とのコミュニケーションの取り方について学んでいただきます。話しかける、教える、指示・依頼する、ほめる、注意する、叱る、相談に乗るといった、様々なケースにおけるノウハウを習得していただきます。[目安:12~14時間]
【1日目】
Ⅰ.部下が期待する上司からのコミュニケーション
部下と毎日のように接していると、「相手はどのように感じるか」といったことを考えずにやり取りをしてしまいがちです。しかし部下からすれば、上司のコミュニケーションの取り方について不満があるケースは多くあります。ここではまず、自分自身がこれまでに経験した上司からのコミュニケーションについて振り返っていただきます。うれしかった内容、辛かった内容を思い出すことで、あるべき上司のコミュニケーションについて再認識していただきます。
Ⅱ.話しかける
上司から話しかけられないと、部下は孤独を感じたり、やる気が低下したりします。逆に上司からの一言があるだけで、がんばろうと思えたり、楽しく働けたりするものです。しかし日々忙しいと、こうしたこともおざなりになってしまいがちです。ここでは、どのように部下に話しかけると良いか、そのポイントについて学んでいただきます。
Ⅲ.業務を教える
経験値の浅い部下であればあるほど、業務内容を丁寧に教えなければいけません。しかしただ闇雲に教えればいいというものではありません。部下が業務内容をしっかりと理解し、覚えられるよう、工夫しながら教える必要があるのです。ここでは効果的な業務の教え方について扱います。
Ⅳ.指示・依頼をする
部下に対して指示をしたり依頼をしたりするケースは多く発生します。この際に気をつけなければいけないのは、ただ自分の都合で指示や依頼をしてはいけないということです。部下はロボットではありません。ただ指示ばかりが飛んでくると、自分の存在意義がわからなくなってしまうこともあります。ここではそうした指示・依頼をする際のポイントについて理解していただきます。
Ⅴ.ほめる
部下のモチベーションを上げ、パフォーマンスを向上させるためには、日々ほめることが大切です。しかしほめることが苦手という人は多くいるものです。また自分ではほめているつもりでも、部下からするとほめられていると感じていないというケースもよくあります。ここでは、どのような視点でほめると良いかや、ほめる際のテクニックについても知っていただきます。
Ⅵ.注意する
部下に対して注意をしなければならない場面は多くあります。ここで気をつけなければならないのは、部下の成長のためと思って注意をする必要があるということです。この意識がなくなると、「ただ文句を言われているだけ」という印象を部下に与えてしまうことがあります。そこで肯定的な表現にするといった、注意する際の工夫について学んでいただきます。
Ⅶ.叱る
部下が怠惰な行動を取ったときや、人に迷惑をかけるようなことをしたとき等、厳しく叱らなければいけない場面もあります。しかしこのときに、感情的に怒ってはいけません。相手のためを思って指摘し、改善させる必要があるのです。ここでは部下を叱る際のポイントについて学んでいただきます。
Ⅷ.相談に乗る
部下が相談しやすい雰囲気を作ることも上司の役目です。いくら「いつでも相談して」と言ったとしても、部下によってはなかなか上司に相談できずに、自分自身で抱えてしまうケースもあります。ここではそうした部下にいかにして相談させるかを考えると共に、相談に乗る際にはどんなことに気をつけるべきかを理解していただきます。
Ⅸ.現場で実践すること
研修で学んだ内容について、部下とコミュニケーションを取る際にどのように活かしていくかを考えていただきます。これによって、研修の内容を現場で活用しやすくなります。
【1日目】
Ⅰ.部下が期待する上司からのコミュニケーション
-上司からのコミュニケーションでうれしかったことは-[ディスカッション]
1.部下の上司への気持ち
・評価されたい ・怒られたくない ・困ったときに相談したい
2.部下に対するコミュニケーション
-部下に対するコミュニケーションで現状足りていないものは-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅱ.話しかける
1.笑顔で挨拶をする
2.業務について話しかける
・進捗状況を聞く ・困り事を聞く
3.ときに雑談をする
・部下から上司に雑談はしづらい
-部下に話しかける際の話題を考える-[個人ワーク/グループ共有]
Ⅲ.業務を教える
1.目的や全体像を伝える
・目的→全体像→詳細の順
2.見せながら教える
3.させながら教える
4.マニュアルを活用する
5.理解度を確認する
・復唱させる ・実践させる
-業務を教える際に工夫していることを共有する-[ディスカッション]
Ⅳ.指示・依頼をする
1.「任せる」と伝える
・部下はロボットではない
2.背景や全体像を伝える
3.報告・相談をさせる
・中間報告 ・完了報告 ・相談
-部下を指導する際に工夫していることを共有する-[ディスカッション]
【2日目】
ー1日目のおさらいー
Ⅴ.ほめる
1.ほめられることによる効果
・やる気が上がる ・自分への信頼が増す ・チームの雰囲気が良くなる
2.ほめる視点
・結果 ・行動 ・成長 ・努力 ・姿勢 ・スキル
3.良いところを探す
-部下の良いところを洗い出す-[個人ワーク]
4.ほめるテクニック
・その場でほめる ・改めてほめる ・みんなの前でほめる
・本人がいないところでほめる ・「さすが」は二重でほめる効果
-お互いにほめ合い、どのように感じたかをフィードバックする-[ペアワーク]
Ⅵ.注意する
1.注意する目的は部下の成長
2.肯定的な表現を使う
3.注意する際のポイント
・その場で注意する ・理由を伝える
-否定的な注意の仕方を肯定的な表現に変える-[個人ワーク]
Ⅶ.叱る
1.叱る目的は部下の成長
2.叱ると怒るの違い
3.叱る際の注意点
・相手のためという意識 ・感情的にならない
・人格や能力を否定しない ・人前で叱らない
4.叱った後のフォロー
・早めに切り替える ・叱った理由を伝える ・笑顔で話しかける
-上司役・部下役に分かれて叱る練習をする-[ペアワーク]
Ⅷ.相談に乗る
1.相談しやすい雰囲気を作る
2.面談の場を設ける
・自分から相談することが苦手な部下もいる
3.話をしっかりと聴く
・否定しない ・共感する
4.アドバイスをする
-部下が相談しやすくするために工夫していることを共有する-[ディスカッション]
Ⅸ.現場で実践すること
ー部下とのコミュニケーションについて現場で実践することを考えるー[個人ワーク/発表]
・若い社員との付き合い方を考える良い機会となりました。話し方や表情、態度で大きく変わるという部分が大事だと気付いたので、実行していきたいと思います。
・部下は上司のことをよく見ていると思う。上司は部下のことをもっと見ていかなければならないと思った。
・部下への指示が曖昧なことが多かったので今後は明確にしてみます。
・今回の研修で学んだことを活用して、部下のモチベーションが上がるように取り組みます。特にほめる部分に特化し、離職防止に努めます。
・とくに若手とのコミュニケーションのとり方はとてもむずかしく困っていました。研修だけで終わらず、現場で実践していきます。
・内容が明確で分かりやすかったです。上司、部下という内容でなくても実践できる内容でした。
・部下への指導としてコミュニケーションが大切と知っていながらも、今まで漠然とした理解しかしていなかったことがよく分かりました。研修で学んだことを活かすよう行動していきます。
・「指示・コミュニケーション・ほめる」など抽象的行動を具体的なワードとともに解説していただき、改めて今後実行していきたいと思いました。
・ほめ方、注意の仕方などにも部下の受け取り方が変わるようなテクニックがあると知り、大変参考になりました。学んだことを活かせるように、明日から実行していきたいと思います。
【法人向け研修】
チームのリーダーとして必要なコミュニケーションの取り方を学ぶ研修です。
管理職の方向けのマネジメントの基本を学ぶ研修です。
コミュニケーションの基本について学ぶ研修です。
中堅社員として必要なスキルを身につけていただく研修です。
部下が上司に対してどのようなコミュニケーションを取るべきかを学ぶ研修です。
セクハラ、パワハラの基本を理解し、どのようにハラスメントを防止するかを知る研修です。
部下との面談についての基本を学び、どのように対応するかをロールプレイングを通して学んでいただく研修です。
リモートワークにおいて、いかにして業務以外のコミュニケーションを活性化させるかを考える研修です。
【公開型研修】
部下や後輩といかにコミュニケーションを取るかを学ぶ研修です。
企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。