経営者のお金の使い方・使い道

会社のお金をどのように使うか、経営者は常に頭を悩ませているかと思います。従業員の給与を上げてあげたいが、一方で設備投資に使ったり、広告宣伝費として支出したり、様々な使い道があります。ここでは会社経営を行う上で、どのようなお金の使い道があるか、経営者のお金の使い方についてご紹介します。

 

給与

会社の業績が良くなり利益が増えたのであれば、できる限り従業員への給与に反映させるべきです。毎月の給与やボーナスといった人件費にどれだけ費やすかは、経営を行う上では非常に重要な点であると言えます。ときには「コスト削減を実現するために人件費を削りたい」と思うこともあるかもしれませんが、給与が上がらなければ、従業員のモチベーションは下がり、パフォーマンスも低下する恐れがあります。またもっと待遇の良いライバル企業に転職してしまうケースもあるでしょう。さらに採用の際にも、給与水準が低いことで、求職者からなかなか選んでもらえなくなる恐れもあります。中長期的な観点で良い人材を確保し続けるするためには、待遇を良くすることが不可欠なのです。

 

地代家賃

従業員を抱えていない経営者の場合、「パソコン1台さえあれば自宅で仕事ができる」ということもあるかと思います。しかし従業員を抱えている場合には、事務所を設ける必要性が出てきます。そのときに発生する家賃も、大きな出費となるケースがあります。毎月の家賃のみでなく、初期費用として発生する敷金、礼金、仲介手数料等は、中小企業にとってはそれなりの負担となるものです。特に東京、大阪等の大都市に事務所を設ける場合は、このあたりの金額も大きくなります。ただ最近では在宅ワークも増えてきているため、土地代の安い地方に拠点を設けたり、あえて全員は出社できない程度の広さにしたりすることで、家賃を最低限に抑えられる場合もあります。

 

スケールが大きい話になりやすい

業種にもよりますが、将来的な売上・利益を生み出すために、設備投資にお金をかける会社も多くあります。製造業であれば工場を作ったり、サービス業であれば店舗を改装したり、巨額の投資が必要になるケースもあります。一方で、無形物を扱ったり、オンラインのサービスを展開したりする企業は、設備投資はほとんど必要ない場合もあります。

 

システム投資

今の時代において、一切システムを使用していないという企業はほぼないかと思います。業種や規模により額は大きく異なりますが、ほとんどの会社がある程度のシステム投資を行っています。特にインターネットを使ったサービスを提供している企業は、システムの優劣がそのままユーザーからの支持に繋がり、売上に影響しやすいため、このあたりへの投資は巨額になる傾向にあります。一方で一見するとインターネットを使っていないような会社であっても、内部統制や業務効率化といった観点から、社内システムに多額の投資をする企業も多くあります。

 

広告宣伝費

自社の商品・サービスの認知度を上げるために、広告宣伝費を投じる企業も多くあります。安価で掲載できるネット広告から、巨額の費用となるテレビCMまで、様々な種類の広告があります。将来的な売上アップのためにどういった媒体にどの程度の額を費やすか、経営者の腕の見せ所と言えるかもしれません。

 

交際費

取引先の接待や他の経営者仲間との飲み会等、経営者にとって人付き合いは非常に重要です。こうした場面で交際費が発生します。交際費をどの程度使うかは、経営者の考え方や業種によっても変わってきます。「交際費は一切使わない」というスタンスの経営者もいれば、「交際費を多く使って人脈作りを行うことで、後に売上になって返ってくる」という考えの経営者もいます。また一般的にBtoBのビジネスの方が、BtoCよりも交際費が多く発生する傾向にあると言われています。これは取引額自体がBtoBの方が大きくなることが多いため、ある程度の額の交際費を投じても、その分の見返りがあるという考え方からくるものと言えます。

 

福利厚生

社員満足度の向上や、社員の健康促進等を目的として、福利厚生にお金を使う会社も多くあります。自社商品を安価で購入できたり、社員寮に安く住むことができたり、忘年会の費用を会社が全額負担したりする等、経営者の考え方によって、様々なバリエーションがあります。企業経営においては、CS(顧客満足)のみならず、ES(従業員満足)も不可欠と言われていますが、従業員満足度が向上することで、離職防止に繋がることも多くあります。そうすると結果的には、退職に伴うコストや、新たに採用するためのコストを削減することができると共に、スキルの高い社員が増えることで生産性が向上し、中長期的な会社の利益拡大に繋がることも多いのです。

 

異業種交流会への参加費

経営者の中には、異業種交流会のような場に参加して、人脈を作ったり自身の知識を増やしたりする人も多くいます。会によって、単発で支払う形態や、月額制、年会費制等様々なスタイルがありますが、あまりに高額でなければ、その分大きなメリットが発生するケースもあります。毎月数千円の出費だとしても、そこでできた人脈により数十万円、数百万円の案件に繋がるのであれば、コスパの高い投資になると考えられます。またたとえすぐに利益に繋がらなかったとしても、中長期的な観点では自分自身にプラスになる人脈を築くことができる場合も多いのです。

 

異業種交流会に参加して将来的な売上拡大を!

 

以上、経営者のお金の使い方・使い道についてご案内しました。上記以外にもお金の使い道は多くありますが、いずれも共通しているのは、会社の業績を伸ばすため、利益を増やすために使うお金であるという点です。経営者がお金を使う際には、必ずこうした視点を持つべきであり、当然のことながら、自身の私腹を肥やすために浪費すべきではないのです。

なおフォースコミュニティビジネスでは、毎月オンラインの異業種交流会ビジネスマッチング企画を開催しています。

 

対象を経営者、士業、フリーランス、副業でスキルを提供できる方に限定しているため、決裁者の割合が高く、ビジネスが生まれやすい環境となっています。また経営者に必要な様々な人脈を築き上げることができ、中長期的な会社の売上拡大に繋がる場合もあるのです。なお会費についても安価な設定としています。

 

会社の拡大のためにどのようなお金の使い道があるかを考えている方は、ぜひご活用ください! 

 

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