論理的思考力が身につくと、仕事上の様々な場面で効果が発揮されます。物事を深く考えられるようになったり、相手の話を理解しやすくなったり、自分の考えを相手に伝えやすくなったりする等、多くのメリットが生じるのです。それではどのようにして論理的思考力を身につけたら良いのでしょうか。論理的思考力は一朝一夕で身につくものではありませんが、ここではまず第一歩として習得すべきロジカルシンキングの基本について学んでいただきます。
ロジカルシンキングの基本について学び、論理的思考力を鍛えるための研修です。論理的であるとどんなメリットがあるかを理解した上で、「因果関係」「MECE」「ロジックツリー」「帰納法と演繹法」等の基本的な考え方やフレームワークを学び、学んだ内容を仕事上で活かせるようになっていただきます。
全階層(主に新入社員、若手社員、中堅社員)
※ロジカルシンキングの基本的な内容であるため、主に新入社員~中堅社員を対象としていますが、ロジカルシンキングの基本を学びたい方であれば、より上の階層の方にもご受講いただけます。
Ⅰ.論理的思考力を鍛えることの重要性
「ロジカルシンキング」「論理的思考力」という言葉だけ聞くと、中には「難しそうだなあ」と感じて抵抗を持つ人もいるものです。しかしロジカルシンキングとは決して学問的な内容ではなく、鍛えることによって、どんな仕事においてもプラスに働くものなのです。ここではまず、身近にいる人で論理的な人とそうでない人を思い浮かべていただき、どんな違いがあるかを認識することで、論理的思考力を鍛えることの重要性を認識していただきます。
Ⅱ.「なぜ」を考える -因果関係-
論理性を身につける上で最も重要とも言える要素が、「なぜ」を考えることです。起こった出来事について「なぜ」を考えることで、真の原因や本質が見えてくるものです。またこの思考が身につくことで、何かを行ったときに、「結果」として何が起こるかを想定しやすくなるといった効果もあります。ここでは「なぜ」を繰り返す練習をしていただきます。
Ⅲ.情報を整理する -MECE-
情報を整理する際には、モレやダブリをなくす必要があります。このモレやダブリのない状態を「MECE(ミッシー)」と言います。ここではモレやダブリがあるとどんな問題が生じるかを理解した上で、MECEの重要性について学んでいただきます。
Ⅳ.情報を整理する -ロジックツリー-
情報を整理する際の方法として、ロジックツリーという手法もあります。「論理の木」という名前が表すように、情報を論理的な階層にして整理をする手法です。もちろん手法を学ぶだけでは現場ではなかなか使えません。そこで研修では、「自社の売上拡大」という身近なテーマを設定し、実際に手法を使ってみることで、その場で手法を身につけ、現場でも使えるようになっていただきます。
Ⅴ.説得力のある主張をする -帰納法と演繹法-
上司、同僚、取引先等とやり取りをする上で、自分の意見を主張したり、相手を説得したりしなければならない場面が存在します。そんなときに、「私はこうしたい」「こうした方がいいのではないか」とただ自分の考えだけを伝えても、相手に納得してもらうことは難しいものです。そこで相手に対して説得力のある主張をするための方法である帰納法、演繹法について学び、実際に使ってみることで、すぐに現場で活かせるようになっていただきます。
Ⅵ.ロジカルシンキング総合演習
研修の集大成です。論理的でない主張の文章を読み、どうすれば論理的な主張になるかを考えていただきます。研修で学んだ手法を復習し、定着化に繋げることができます。
Ⅶ.日常で実践すること
研修を受けっぱなしで終わらないように、現場でどのような場面で、どのような手法を活用するかを考え、宣言していただきます。
Ⅰ.論理的思考力を鍛えることの重要性
1.論理的な人とそうでない人の違い
-論理的な人は、仕事上で何ができるか?-[ディスカッション]
2.論理的であることのメリット
3.論理的でないことのデメリット
Ⅱ.「なぜ」を考える -因果関係-
1.原因と結果
2.日頃から「なぜ」を考えることの効果
-なぜを3回繰り返す-[個人ワーク]
Ⅲ.情報を整理する -MECE-
1.MECE(ミッシー)とは~モレなくダブりなく
2.モレのない状態
3.ダブりのない状態
-与えられた情報をモレ、ダブりのない状態に分類する-[グループワーク]
Ⅳ.情報を整理する -ロジックツリー-
1.ロジックツリーの作り方
2.頭の中がゴチャゴチャしているときに書き出す
-自社の売上をアップさせる方法をロジックツリーで書く-[個人ワーク/共有]
Ⅴ.説得力のある主張をする -帰納法と演繹法-
-説得力のない主張の原因を考える-[ディスカッション]
1.帰納法とは
2.演繹法とは
3.相手を説得するための三段論法
-帰納法、演繹法を使って説得力のある主張を考える-[個人ワーク/共有]
Ⅵ.ロジカルシンキング総合演習
-論理的でない主張の文章を読んで、どうすれば論理的になるかを考える[グループワーク]
Ⅶ.日常で実践すること
-現場でどのようなことを実践するかを考える-[個人ワーク/発表]
・座学中心の研修かと思っていたが、グループワークを中心とした実践的な内容だったため、長時間であっても気を抜くことなく研修に取り組むことができ、有意義な時間だった。
また、自分が不得意に感じている情報を整理するスキル(MECE)や、情報を取捨選択するスキル(ロジックツリー)等について学ぶことができ、日々の業務の中で意識し、より効率的に相手に伝わりやすい説明ができるようになりたいと改めて感じた。
・MECEのケーススタディは、まるで自分の話し方を見ているようであり、MECEを意識することの重要性を身にしみて感じた。また各種演習があることで実際に手を動かして練習でき、より講義の内容を理解することができた。グループワークや発表の時間もあり、他の参加者の様々な考え方や意見を知ることができ、大変有意義な研修だった。
・グループワーク形式で異なる年次の方々とコミュニケーションを取りながら研修をすすめることができ、楽しく学習することができた。インプットだけではなくアウトプットも多く、効果的に学習できたと思う。
・参加前は4時間の研修は長いと思っていましたが、実際には都度作業があり、集中が途切れることなく学ぶことができました。ロジックツリーの課題ではメンバーが皆それぞれの分類をしており、考え方や頭の整理は人それぞれであるということを実感しました。日ごろの簡単なやりとりから、伝わりやすい尋ね方、論理的な説明を心がけることで自分の思考回路をロジカルにしていきたいと思います。
・ふだんの業務でなかなか言語化できない、伝わらないと感じていた原因(特に因果関係、MECE)が明確になったことが一番の収穫だと感じました。
・日常であまり論理的に物事を考えることがないため、今まで自分がうまく説明できなかった理由について知ることができ、とても良い経験になりました。これからの仕事でも活かしていきたいと感じました。
企業様に合わせてカスタマイズして実施することも可能です。お気軽にお問合せください。