事業立ち上げの背景

フォースコミュニティビジネス立ち上げの背景

 

フォースコミュニティビジネスのホームページをご覧いただきありがとうございます。2021年3月より本格的に活動を開始しましたが、おかげさまでお申込みも右肩上がりに増えてまいりました。ここでは、なぜこの事業を開始するに至ったかを記載させていただきます。

 

6年間のコミュニティ運営事業がベース

 

私は2014年5月に株式会社フォースコミュニティを設立し、以来6年間に渡り、社会人サークル~フォースコミュニティという友達作りのコミュニティの運営事業を行ってきました。ゼロからスタートした事業でしたが、おかげさまで延べ33,000名の方にご参加いただき、全国25都市で展開することができました。たった一人でスタートさせた事業でしたが、拡大するに連れて思いに共感してくれる人が多く現れ、正社員7名、アルバイト5名に働いてもらうことができました。単発のイベントではなく、継続的にご参加いただくコミュニティ事業の運営は、正直なところかなり難易度の高いものでありましたが、良い従業員、良い参加者に恵まれ、なんとか6年間拡大を続けることができました。(ちなみに会社設立前も、2010年から趣味でコミュニティ運営を行っていたため、その経験と合わせると、10年間に渡りコミュニティ運営に携わってきたことになります。)

 

一方で今回始動したフォースコミュニティビジネスは、「ビジネスに有益な人脈作り」「ビジネスマッチング」がテーマのビジネスコミュニティです。そのため「友達作り」がテーマの社会人サークルとは大きく異なります。ただ「コミュニティ」という側面では共通する部分も多くあります。そのため社会人サークルの運営事業によって培ったノウハウがベースになっていることは確かです。

 

コミュニティ運営で広がった人脈

 

社会人サークル事業を行っていて自分自身にとって一番良かったことは、人脈が広がったことかもしれません。社員・アルバイト計14名のうち12名は、元はサークルの参加者でした。つまりサークルの参加者が、事業内容に共感してくれて、最終的に社員・アルバイトになってくれたのです。人材紹介会社経由であれば、一人を採用するのに100万円程度、場合によってはもっと多額の費用がかかることもあります。そのように考えると、コミュニティ参加者ですでによく知っている人が社員になってくれたことは、経営的にもコストを抑えられ、かつ信頼できる質の良い人材を採用できたという意味でも、会社にとっては様々なメリットがありました。

 

副業でスキルを提供できる人による支援

 

また社内のシステムについても、コミュニティ参加者のうちの一人が、副業で請け負ってくれました。当時、設立3年目で参加者数が急激に増えてきたため、社内システムを整備する必要がありました。しかしまだまだ零細企業であり、多額の投資ができるような状況ではありませんでした。そんな中、ある企業のシステム担当をしている参加者に相談してみると、副業で対応してもらえるという回答をもらうことができました。とても仕事ができる人であったため、非常に使い勝手の良いシステムを、大手のシステム会社とは比べ物にならないくらい安価で構築してもらうことができました。その彼は、後に正社員として働いてくれることとなりました。

 

さらに設立4、5年目の頃、ホームページのコンテンツを増やすために、ライターに記事作成を依頼しようと思っていた時期がありました。しかし一度も会ったことのない人に、自社のホームページのコンテンツ作成を依頼することに不安もありました。「もし他のサイトから文章をコピペしていたとしたら…」「もし事実でない内容が記載されていたら…」ホームページは自社にとって重要な内容であるため、信頼できる人でないと依頼がしづらいと感じていたのです。そこで、友人の中で文章作成が得意な人を探し、数名に記事作成について相談をしてみたところ、そのうちのほとんどが副業という形で対応してくれました。スキルもあり、信頼できる相手ばかりであったことから、実際に良質な文章を多く作成してもらうことができました。

 

フリーランスによる支援

 

そして設立6年目、事業がさらに拡大していったことで業務量が膨大になってきたことから、RPA(Robotic Process Automation)を導入しようと思い至りました。そこでいくつかの企業に問合せをしてみたり、セミナーに参加したりしたのですが、これまた零細企業にとっては高額すぎるサービスが多く、導入することができませんでした。そんなある日、参加者の中にフリーランスのエンジニアがいるということを知り、相談してみることにしました。そして社内のシステムをいくつか作ってもらうことになり、これまた大企業に依頼するよりも安価で、かつ現場に寄り添った良質なシステムを構築してもらうことができたのです。

 

こうした経験から、世の中には、スキルのあるフリーランスや、スキルを持ちながらもなかなか活かす機会のない「副業でスキルを提供できる人」が多くいるのだと実感しました。そしてそういった人こそ、中小企業の経営者が求める人材であるはずですが、両者が出会う場は意外にも少ないのではないかと考えるようになりました。

 

士業による支援

 

上記以外にも、自身の人脈から、多くのプロフェッショナルの助けを得る機会もありました。私は法学部出身ということもあり、元から弁護士の知り合いが数名いるのですが、設立前には、うち2名が創業の相談に乗ってくれました。その後、サークル参加者の中にいた別の弁護士もまた、法律について支援してくれました。そして創業前からの友人の中に税理士がいたのですが、彼もまた6年間、ずっと私を支援してくれました。こうした専門家については、ネットで検索して問い合わせるという選択肢ももちろんあります。しかし個人的には、自社の経営に関する重要な内容なので、やはり信頼できる人に相談したいという思いがありました。そのためこうした人脈は本当にありがたく、彼らには感謝してもしきれない思いです。経営をしていると、自分自身ではわからないことが非常に多くあります。そんなときに士業の知り合いがいると、助けてもらえることがあります。しかし現実的には、経営者と士業が知り合う場は多くない気がしております。そこでもっと気軽に出会える場があってもいいのではないかと思うようになりました。

  

こうした経験が、フォースコミュニティビジネスの参加対象を、1.経営者 2.士業 3.フリーランス 4.副業でスキルを提供できる人 に限定した背景です。

 

コロナで継続できなくなったサークル事業

 

こうした多くの方のご支援、従業員によるがんばり、そして参加者の皆様によるご協力のおかげで、会社は6年連続で過去最高売上を記録し、順調に拡大していきました。

 

しかし2020年1月になり、経営に大きな影響を与える事象が発生しました。新型コロナ・ウイルスの感染拡大です。当時運営していた社会人サークルは、毎回30~40名程度が集まって飲食をする形態であり、まさしく三密の極みとも言えるような空間でした。2月頃より参加者数も減り始め、3月中旬頃からは、会の開催も困難になりました。「リスクがあっても参加したい」とおっしゃっていただいた参加者もいましたが、この事業が感染拡大を招くようなことがあってはいけないと思い、最終的には事業活動終了という道を選びました。

 

文字にするのは簡単ですが、それはそれは辛く、苦しく、まさに身を引き裂かれるような思いでした。社会人サークル運営事業は、自身の6年間のすべてをかけて推進してきた内容でした。自社で働くことを選んでくれた数名の社員を抱えていました。毎月1,000名近くの参加者が楽しみしてくださっていました。それらすべてを途絶えさせることは、簡単に決断できるようなものではありませんでした。

 

オンラインへの切替、新事業の展開、金融機関からの借入、助成金の活用等、様々なことを試みました。なんとか存続させようと、とにかくもがきました。最後の1,2カ月間は、夜もまともに眠れないような日々でした。しかし状況は急速に悪化していってしまい、様々な手を打ってもすぐには成果に結びつかず、それまでの売上・利益を補うことはとてもできませんでした。毎月500万円程度あった売上は、ついには0円となってしまいました。

 

そして社員全員とも何度も話し合いを重ね、2020年春、社会人サークル運営事業を終了させることとなったのです。

 

足りなかった経営者との人脈

 

事業活動終了後、意図的に多くの経営者と話す機会を設けました。そこで、自分自身の経営に足りない部分が多くあったことに気づかされました。「コロナが原因だから仕方ないよ」と言われることも多くありましたが、自分自身が本当に優れた経営者であれば、なんらかの形で事業を継続できた可能性もあると思います。それができなかったのは、私の経営者としての力不足が最大の原因です。

 

また6年間、私はサークルの参加者との人脈は多く築いてきましたが、経営者との人脈はほとんど築いていませんでした。サークルの参加者には転勤者が多かったこともあり、経営者やフリーランスは多くなかったのも一因です。

 

もし日頃より他の経営者との人脈を築いてきていれば、自身の経営の仕方に対するアドバイスをもらい、途中で改善したり、他社と提携をすることで新たな事業を生み出し、2本目の柱を作ったりして、事業活動を継続できていたかもしれません。

 

そう考えたときに、経営者同士の人脈を作り、自身のスキルアップをしたり、事業の拡大に繋げたりすることは非常に重要であると考えるようになりました。今回の対象に「経営者」を入れているのは、何より私自身も経営者として人脈を広げたいという思いが出てきたためです。

 

ビジネスに有益な人脈作りができる場を提供したい

 

事業活動終了後、私は様々な仕事に携わり、多くの経営者から経営について学ぶ機会がありました。すごく尊敬できる経営者も、正直なところそうは思えない経営者も見てきましたが、いずれも自分自身の成長に大きく繋がったと思っています。そしてこうした経験をふまえて、自分なりの新たな「経営論」のようなものも見えてきました。またこれまでの事業について数多くの反省点・改善ポイントも見えてきました。

 

こうした数カ月間の振り返り期間・修行期間を経て、経営者として再チャレンジすることとしました。その第一弾が今回の「フォースコミュニティビジネス」です。

 

事業として展開をしておりますが、「趣味であったとしても、私自身が参加したい場」という思いで設立したコミュニティです。

 

私の最大の特技は、多くの人に集まっていただけるコミュニティ運営だと思っています。「多くの人にビジネスに有益な人脈を作れる場を提供したい」そのような思いで始動しました。

 

なお前回継続できなくなった要因を一つ一つ潰していったことで、簡単には崩れないようなビジネスモデルを構築することができたと自負しています。

 

人との出会いもサブスクリプション

 

世の中には多くのビジネスマッチングの場や、人材紹介の仕組みがあります。これらの多くは、マッチングが成功した際や、採用が決まった際に、手数料や紹介料が発生する仕組みになっています。

 

しかし私は正直なところ、こうしたビジネスモデルがあまり好きではありません。長くコミュニティ運営をやっていて思うのは、人と人とのマッチングが成功し、関係性が深まるのは、ご本人同士による努力や、ご本人達の魅力があってこそです。主催者や仲介者は、あくまでその場を提供した存在であり、その存在が高額な報酬を受け取ることに、少し違和感を感じています。

 

もちろんこうした存在があって初めて生まれるマッチングが多くありますし、こうした事業自体は社会的に意義のある素晴らしいものだとも思っております。ただ自分自身が行う事業では、そういった部分で報酬を得たいとは思いません。

 

今の時代は、音楽も映画も、定額制でいくらでも価値を得ることができる時代になりました。いわゆるサブスクリプション型のサービスが主流になってきています。

 

私は、人と人との出会いもそれと同じでは良いのではないかと思っています。これからの時代、毎月、そう高くない一定の金額を支払うことで、様々な人と出会える、そんな世の中になるべきではないかと考えています。

 

今はまだ、毎月数回の異業種交流会とビジネスマッチング企画しか開催できていませんが、いずれはこうした企画を毎日開催できるようにしたいと思っています。そしてこれらの企画以外にも、人と人が出会える様々な場をご提供できればと考えています。

 

「人との出会いもサブスクリプション」

 

そんな世の中を目指して、日々活動を続けております。

 

 

株式会社フォースコミュニティ

代表取締役 斎藤高一郎