株式会社フォースコミュニティで働いた場合、数年後にはどんな仕事ができるの?将来的にどんな会社になっていくの?経営する上でのリスク対策は?代表がインタビューで回答した内容です。
■サークル幹事職で入社した場合、その後もずっとその仕事をすることになるの?
2014年に設立したばかりの会社なので、正直なところ今後のことは不確定要素だらけではあるのですが、いずれは本人が希望する様々な道を選べるようにできたらと考えています。現状は20代、30代を対象としたサークルしかないため、40代以降のキャリアプランについて不安をもつ人もいると思います。しかしいずれは40代以上を対象としたサークルを作り、幹事を行うことも可能にしたいと思っています。また全国展開が進んでサークル数が増えていけば、幹事を統括する立場も必要になります。コンビニや外食チェーンでエリアマネージャーのようなポジションがあると思いますが、まさしくそのイメージです。また会社が大きくなっていけば、人事、総務、経理、法務、システム等、管理部門も必要になります。そして社会人サークル以外の新規事業の展開が進めば、当然違う職種も必要になります。社会人サークルの幹事業は非常にやりがいのある仕事ですが、遠くないうちに、それ以外の仕事をしたいという人も働けるような会社にしたいと思っています。ただそこに行き着くまでの道のりはまだまだ遠いのが正直なところです。新規事業を確立させると言っても簡単な話ではありません。現状では新規事業専任の人を立てる余裕もありません。サークル幹事業を行いながら、新規事業を推し進めるバイタリティのある人がいれば、その人自身が将来的にできる仕事の選択肢も広がっていくと言えるかもしれません。
■新規事業はどのようなものを考えていますか?
ここについては社外秘です(笑)。ただ当社の企業理念である「毎日を楽しく!」を実現できるものを考えています。現在、当社のサービスは、「友達を作りたい」というニーズには応えられているものの、それ以外の世の中の人が抱えるニーズにはほとんど応えられていません。いずれは、世の中の人の様々なニーズに応えられるようなサービスを幅広く展開したいと考えています。
■社員が「新規事業をやってみたい」と言った場合、許可をしますか?
はい、社員が本気で考えて提案した内容については、基本的にGOサインを出すようにしています。ただその提案がただの思いつきレベルであったり、まったく考えていないような内容である場合は、容赦なく却下します(笑)。「こういう事業をやったらどうか?」「こういう取り組みをしたらいいのでは?」多くの人は何かしらの意見を持っています。しかし会社としてやる以上、闇雲に手を出すわけにはいきません。もう一歩深く考えることが必要になります。社員にも日頃から言っているのは、「それを行うことでどれだけの売上が出るのか?」「どれだけコストがかかるのか?」「収益面以外でのメリット・デメリットは?」といった内容です。このあたりは仮設でもいいのでしっかりと考えなければ、新規事業は絶対に失敗します。また良い提案だったとしても、本人がそれを実行する気がない内容についてはつき返すこともあります。数名しかいない会社で、「誰かにやってほしい」という人任せの提案をしたところで、誰もやろうとは思いません。皆それぞれ自身の業務があり忙しいのです。そうなると言い出した本人が実行するしかないのです。きちんと考えつくした提案で、本人に実行する気持ちある場合には、積極的にGOサインを出しています。新規事業を推し進めることは本当に大変ですし、最初はなかなか利益も出ません。けれど将来的に会社にとって利益をもたらすストーリーを描けていれば、できる限り挑戦してもらっています。やってみて初めてわかることがたくさんあるのもまた事実です。もちろん承認した以上は、最終責任は私が取ります。なので社員にはどんどんチャレンジしてもらいたいと思っています。
■起業したいと思っている人には良い会社ですね。
はい、自分でもそう思っています(笑)。経験したからこそ言えることですが、起業の最大のリスクは安定した給与が入らないことです。私も起業後の1年間は、毎月の給与がたったの5万円でしたから(笑)。これが怖くて起業に踏み出せない人も多くいると思います。そんな人には、当社で社会人サークルの幹事を行いながら、当社の新規事業に取り組んでもらえば、リスク少なく起業の楽しさも味わえるのではないかと思っています。最初は幹事業がメインになるとは思いますが、新規事業が軌道に乗れば、そちらにシフトするということも可能になるかと思います。
■不景気や災害等が起きた場合のリスク対策はしていますか?
これらのリスクについては当然想定しています。実際に当社としても一定の打撃を受ける可能性はあると思っています。しかし何れも影響は軽微だと考えています。むしろ軽微になるよう対策をしてきた側面もあります。まずもし今後リーマンショック級の不景気が訪れた場合についてですが、当社のサービスへの影響は少ないと思っています。リーマンショックが起きた際、私はOA機器の法人営業を行っておりました。景気悪化により、企業が投資を抑えていく様子を目の当たりにしたため、不景気がもたらす会社経営への影響については重々理解しているつもりです。しかし景気が悪くなったからと言って、個人レベルで飲み会に参加することをやめたり、友人とのつき合いを控えるようになったという人を見た記憶はありません。サークルメンバーが勤めている会社が倒産し、交流会に参加できなくなるといった事態は起き得るとは思いますが、失業期間はせいぜい数カ月でしょうし、リーマンショックを見ていても、そこまでの状況に陥る確率は極めて低いと考えています。災害についても、私自身が東日本大震災を経験したことから対策をしております。当時、東北地方をはじめ東日本は壊滅的な被害を受けました。今後、日本中のどこでも同様の災害が発生する恐れがあります。しかしそういうリスクを考えた上での全国展開でもあります。熊本地震が発生した際にも、熊本のサークルの参加者は一時的に少なくなりましたが、他の地域についてはほとんど影響がありませんでした。また熊本のサークルメンバーの多くも、2、3か月後にはそれまでと同様に参加してくださるようになりました。以上のように、こういった事象を軽視しているわけでは決してありませんが、影響についてはある程度抑えられると考えております。